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【宮崎日日新聞】 県北展望

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◆希望と危機感を抱き1票を◆
 県北の2018年は、旭化成陸上部の全日本実業団対抗駅伝2連覇という明るいニュースで幕を開けた。2日に延岡市に帰郷した選手らを、約250人の市民が熱狂的に出迎え、活躍をたたえた。
 今月26日には春の高校野球選抜大会(センバツ)の選考が行われ富島、延岡学園の出場が有力視されている。県勢のセンバツ2校出場は52年ぶり。昨夏の甲子園には聖心ウルスラ学園が出場するなど県北勢の活躍がめざましい。スポーツの感動は住民の活力の源泉になり、さまざまな波及効果も生み出す。今年も多くの競技での活躍を期待したい。 圏域発展のアイテム
 昨年の県北は今後の圏域発展につながる「アイテム(道具)」を得た1年といえる。スポーツでいえば9月、本県2巡目国体に向けて県総合体育館を延岡市に整備することが決まった。「県土の均衡ある発展」を折に触れ訴えてきた県北にとって朗報となった。施設の内容とともに、圏域ひいては県全体の発展につながるスポーツランド構想を練り上げる必要がある。
 6月には祖母・傾・大崩地域が生物圏保存地域「ユネスコエコパーク」に登録された。15年の世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」と県北は“世界ブランド″を二つ持つことになる。11月には、日向市の馬ケ背やクルスの海を含む「日向岬の柱状節理」が国天然記念物へ指定されることが決まった。豊かな自然と、それを守り、育んだ生活・文化が、国内外から高い評価を受けた形だ。
 半面、人口減少、少子高齢化への対応は喫緊の課題だ。9市町村の推計人口は計約23万人(17年12月1日現在)。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の将来人口推計では40年に約18万人になる恐れがある。人口減に歯止めをかけ、希望ある未来を展望できるのか。地方自治体の政治手腕が、これまで以上に問われている。 5市町で首長選実施
 そこで選挙である。延岡市(投開票1月28日)、美郷町(同2月4日)、門川町(同4月8日)、五ケ瀬町(任期満了5月28日)、年内に行う可能性がある高千穂町(同19年1月18日)と、今年は9市町村のうち5市町の首長の選挙が行われる。議会選挙も美郷、日之影の2町で行われる。
 昨年得た「アイテム」は、人口の社会増を生み出し、地域活性化につながる強力な武器となる。一方で、人口減は地域コミュニティーを支えた既存のシステムの再構築を迫っている。希望と危機感-地域の実情を踏まえ、変えようと1票を投じることができるのが首長選であり議会選挙だ。
 県北の中核を担う延岡市の市長選がまずは行われる。昨年の衆院選小選挙区の18、19歳投票率で同市は26・52%と県平均34・33%より低かった。若者の政治への関心が気になるところだ。地域、家庭などでも、将来の自分の住む地域のあり方を考える機会としたい。

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