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【デーリー東北新聞】 南北会談合意 関係改善 非核化につなげ

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 韓国と北朝鮮は南北閣僚級会談を開き、(1)北朝鮮が平昌(ピョンチャン)冬季五輪に参加する(2)軍事的緊張の緩和に向けて当局者会談を開催する—ことを主な内容とする「共同報道文」を発表した。関係改善を目指して各分野で対話を重ねることも盛り込んだ。
 さらに北朝鮮は黄海の軍事当局者間のホットラインを開通したと韓国側に通告した。偶発的な衝突やその拡大を防ぐ上で意味のある措置だ。昨年末まで、南北間には何の連絡ルートもない危険な状況だった。板門店(パンムンジョム)の連絡チャンネルの復旧と並び歓迎したい。
 北朝鮮の平昌五輪参加と南北関係の改善に向けた動きも評価したい。北朝鮮の参加は米韓同盟にくさびを打ち込み、両国を離反させる狙いだという意見がある。その通りだろうが、それでも評価すべきだ。
 北朝鮮は1988年のソウル五輪を阻止しようと、87年に大韓航空機爆破テロを行った。それから30年の歳月を経て、北朝鮮が平和的に韓国の五輪に参加することは、思惑が何であれ、良いことだ。
 北朝鮮の意図は、朝鮮半島の問題に関する協議から米国など外国勢力を排除し、南北が主体的に対応する状況をつくるというものだ。北朝鮮は「わが民族同士」政策と呼んでいる。
 韓国が北朝鮮にだまされたとか、北朝鮮の核開発の時間稼ぎに利用されているという批判がある。しかし、北朝鮮は対話をしていても、していなくても核・ミサイル開発を続ける姿勢だ。対話しなければ、核・ミサイル開発が止まるのなら対話に応じてはいけないが、事実はそうではない。これまでのプロセスを見れば、対話の時期には、開発スピードは落ちている。
 北朝鮮が今年に入って急に韓国を取り込もうとしているのは、ようやく国連安保理の経済制裁が効き始めているからだ。北朝鮮は、進歩派政権で和解に積極的になった韓国の姿勢を突いて、制裁の包囲網に風穴をあけようとしている。
 重要なのは今後の韓国の対応だ。北朝鮮に取り込まれ、制裁包囲網に風穴をあけてはならない。対話を通じ、北朝鮮を非核化に向けた米国や国際社会との協議の場に導いてほしい。南北関係の改善を、非核化への交渉のプロセスにしなければならない。米朝間で軍事衝突が起きないよう仲介の役割も期待する。
 安倍晋三首相もトランプ米大統領との親密な関係を使い、米朝対話を後押ししてほしい。戦争が起きれば、被害を受けるのは南北と日本だ。
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