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【富山新聞】 滑川の海上観光 運航態勢充実で立て直しを

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 滑川市が実施する海上観光が、今年は運航態勢を充実して再スタートすることになった。春の風物詩として人気の「ほたるいか海上観光」が8年ぶりに2隻態勢になるのに加え、「富山湾岸クルージング」が2年ぶりに実施される。昨年は運航を委託していた民間企業とのトラブルで縮小・中止を余儀なくされただけに、市は責任を持って事業を立て直し、安定的な運航に努めてもらいたい。
 ほたるいか海上観光は昨年、市や市観光協会、滑川漁協と運航会社の間で調整がつかず、1987(昭和62)年に始まって以来、初めて中止になった。その後、別の運航会社の協力で再開されたものの、滑川を代業する海上観光のイメージは大きく傷ついた。
 富山湾岸クルージングも、ほたるいか海上観光をめぐるトラブルの余波で市が所有する観光遊覧船「キラリン」を運航することができず、昨年は中止に追い込まれる事態となった。多くの観光客の期待を裏切り、市内の観光業界にも打撃を与えたことを、市側は重く受け止めなければならない。
 今年のほたるいか海上観光は、市の第三セクター・WAVE滑川に「キラリン」の運航を委託するほか、富山湾マリン(氷見市)の遊覧船「若潮」も併用し、3月下旬からゴールデンウイークまで実施する。WAVE滑川は4月下旬から11月末まで富山湾岸クルージングも実施し、滑川漁港を発着点に1日数便を運航する予定という。
 ホタルイカの定置網漁を間近で見られるほたるいか海上観光や、雄大な立山連峰を海から眺められる富山湾岸クルージングは、滑川にとって貴重な観光資源である。WAVE滑川が管理運営する「ほたるいかミュージアム」や深層水体験施設「タラソピア」もセットにして、観光振興に結びつけていきたい。
 運航に当たっては、安全の確保に十分留意してほしい。過去に運航実績がある富山湾マリンはともかく、WAVE滑川は初めて運航を手がけることになる。経験のあるスタッフを新たに採用することになるが、万全の準備を整えて本番に臨んでもらいたい。

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