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【中央日報】 目の前に迫ってきた南北首脳会談への期待と憂慮

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  金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長が妹を通じて文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪朝を要請してきて南北首脳会談が目の前の現実に迫ってきている。「早いうちに平壌(ピョンヤン)でお目にかかりたい」という金与正(キム・ヨジョン)党中央委第1副部長の提案に文大統領は「今後環境を作って成功させよう」として即答を避けた。だが「訪朝要請を事実上、受諾したこと」という青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者の伝言や文大統領が何度も会談への意志を明らかにしてきただけに、南北首脳会談を行う方向に方針を決めることが明らかになるようだ。
  分断73年間、韓国と北朝鮮の最高指導者は2回しか会っていない。韓半島(朝鮮半島)はもちろん、世界政治の舞台でも南北首脳会談が持つ重さと意味は格別のものにならざるを得ない。特に、今は北核対立で韓半島の危機が絶頂に達している。戦争の崖っぷちで首脳会談を通じて突破口が見つかれば、この上良いことはない。
  韓半島の危機は対話で解決する必要があるというのが大原則だ。一部で主張している軍事的オプションは数多くの命を奪い取る全面戦争に飛び火する危険が大きい。国際社会が強力な北朝鮮への制裁に着手したのも北朝鮮を交渉の場に引き出すのが目的だった。制裁のための制裁でなく、対話のための制裁だった。このようなことから、我々は文大統領が明らかにした通り、南北が韓半島を取り巻く周辺環境を変えて南北首脳会談が実現することを期待する。
  問題は北朝鮮の真の意図がまだ確認されていないということだ。ややもすると北朝鮮が南北首脳会談を国際封鎖の脱出口としたり、核兵器完成のための時間稼ぎに悪用したりする可能性が依然として残っている。韓国当局が格別に警戒すべきところだ。文大統領も「対話のための対話はする必要がない」と明らかにしたことがある。いくら意味が良くても具体的な成果を上げなければ南北首脳会談はしない方がましだ。
  金正恩氏との出会いが意味を持つためには、北朝鮮の首脳会談提案の背景などに対する冷静な認識に裏付けられるべきだ。まず、金正恩氏が1月、和解のメッセージを盛り込んだ新年の辞を発表して以来、平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)を前後に集中的な平和攻勢をかけるのは対北朝鮮制裁が効果を出したためと見られる。制限的先制打撃を深刻に考慮している米国の雰囲気も一役買っただろう。結局、政治・経済的圧力に追い込まれた金正恩政権が韓国を活用して危機局面を乗り越えようとする戦略を駆使するのではないかとの疑いを晴らすことが難しい。
  このような時こそ、北朝鮮に惑わされてはならない。南北首脳会談に出ても最小限の条件を備えてから出ても遅くない。十分な事前協議を通じて北朝鮮の真正性を確認し、南北首脳会談で具体的な実りを得ることができるように保証されるのが重要だ。少なくとも南北対話の入口である「核凍結」を担保するためには対北朝鮮特使を派遣して北朝鮮から「さらなる核・ミサイル試験の中断」水準の約束を引き出さなければならないだろう。
  国際社会、特に、北核解決のカギを握っている米国との綿密な連携の下で会談が行われるのも欠かせない条件だ。今回のマイク・ペンス米副大統領の訪韓からも分かるように、米国は北朝鮮への強硬策を遅らせる意向が全くないように見える。急いで南北首脳会談を押しつけて韓米同盟に亀裂が生じれば、これは北朝鮮の離間策に乗ることに他ならない。
  今年に入って北朝鮮が対話に舵を切ったのは、結局、厳しい圧力が奏功しているという証拠だ。そのため、首脳会談に出ても北朝鮮への制裁のスクラムを中途半端に遅らせてはいけない。文大統領はこれから北朝鮮と米国を半歩ずつ退かせるべき複雑な方程式を解く必要がある。ややもすると間違って判断すれば、韓半島の状況を主導する運転席に再び座れない可能性もある。

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