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【富山新聞】 エコリンクの再開 官民連携で期待に応えたい

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 今季限りで営業を終了した富山市のグランドプラザの「エコリンク」について、森雅志市長が、新年度以降に再開するかどうかを出資企業と協議する意向を示した。エコリンクは、まちなかの手軽なスケートリンクとして市民に親しまれ、冬季の中心商店街のにぎわいづくりにも貢献してきた。市民や商店街関係者からは新年度以降も営業を望む声が高まっており、市と関係企業は連携して期待に応えるよう努力してもらいたい。
 エコリンクは樹脂製のパネルを使った広さが約300平方メートルのスケートリンクで、2008年度に総曲輪のグランドプラザに設けられた。12月から翌年1月にかけての約1カ月間営業し、オープン以来10年間の利用者は15万7千人余りを数えた。
 中心商店街の空洞化が進む中、エコリンクは人出が落ち込む冬場のにぎわい創出を目的に設置された。10年にわたり1カ月間に平均1万5千人以上が利用する人気施設となり、その集客力は中心商店街にとって欠くことのできないものになっている。
 エコリンクは、リンクを冷やす必要がないため通常のスケート場の10分の1程度の維持費で済み、環境都市を掲げる富山市にふさわしい施設と言えるだろう。ただ、樹脂製パネルは毎年の使用で経年劣化が進み、当初から耐用年数は10年とされてきた。
 今季限りの営業終了は当初の予定通りということであろうが、せっかく市民に定着し、にぎわいづくりにも一役買ってきたことを考えると、このまま終わらせてしまうのは、いかにももったいない。エコリンクに設けられたメッセージパネルには、営業終了を惜しむ多くの声が寄せられており、富山商工会議所も継続を求める要望書を提出している。
 エコリンクを運営する第三セクターの「まちづくりとやま」によると、樹脂製パネルの更新には約2千万円が必要とされる。富山市は新年度の当初予算案には更新費用を計上しない見通しというが、富山商工会議所や運営費を負担してきた協賛企業にも協力を求めるとともに、補正予算での対応を含めて再開の道を探ってほしい。

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