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【信濃毎日新聞】 特殊詐欺増加 「おれおれ」に用心しよう

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 いったん減ったのに再び増え続けている。近年の特殊詐欺被害の傾向だ。
 警察庁は被害に遭った人や未然に防げた人の大規模な実態調査に近く乗り出す。
 遅きに失した感もあるが、多くの事例分析によって従来の対策の不備を補いたい。
 特殊詐欺は、電話や電子メールで相手を信用させて口座に振り込ませるなどし、不特定多数から金をだまし取る犯罪の総称だ。
 警察庁のまとめによると、昨年、全国で被害を認知した件数は1万8千件余に上る。前年より4000件余も増えて、7年連続の増加になった。
 被害額はやや減ったものの390億円余がだまし取られている。毎日、50件近い被害が発生し、1億円余が奪われていることになる。他に類を見ない犯罪だ。
 件数が増えているのに金額が減っているのは、犯人が相手に警戒されないよう要求額を低くしているためともみられている。
 それだけでなく、犯人側の手口は巧妙化している。
 携帯電話の転送機能を使えば、固定電話を装った番号で発信できる。特定の拠点にとどまらず、少人数で拠点を頻繁に移して摘発を逃れようとするケースが目立つ。
 特殊詐欺の中でも特に増えているのが、子や孫などを装う古典的な「おれおれ詐欺」だ。前年から5割近くも増加、認知総数のほぼ半数を占めている。
 金融機関は、現金自動預払機(ATM)での振り込み実績のない高齢者の振込限度額をゼロか少額に設定し、窓口に誘導する対策を進めている。このためATMを操作させ金をだまし取る「還付金詐欺」が減っている。
 その分、09年に半減した「おれおれ」に回帰しているようだ。金融機関窓口での声掛けで多くの被害が阻止されており、現金を直接、受け取る手口が目に付く。
 ▽息子をかたる男から「バッグを無くした」と電話があり、息子の上司の息子をかたる男に路上で200万円渡した▽孫を装った男から電話で「業者にお金を払わなければいけない」と言われ、孫の上司の弟という男に路上で200万円渡した―。最近、県内であった事例にもその傾向が見える。
 いずれも後で家族に確認して被害に気付いた。なぜ金を渡す前に確認しないのかと思うが、せかせて考える余裕を与えないのが犯人の手口。電話を常に留守番設定にし、犯人と直接話さないようにするのも対策の一つだ。 (2月13日)

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