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【福島民友新聞】 相馬福島道路/開通効果を最大限に生かせ

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 高速交通ネットワークの広がりを産業や観光の振興のために着実に生かすことが大切だ。
 国が、東日本大震災と原発事故からの復興支援道路として整備を進めている「相馬福島道路」のうち相馬玉野―霊山インターチェンジ(IC)間17キロが3月10日に開通する。
 相馬福島道路は、常磐道・相馬ICと東北道・福島北ジャンクション(JCT)を結ぶ延長45キロの自動車専用道路。昨年3月に開通した相馬山上―相馬玉野IC間と合わせて全体の約6割が通行できるようになる。
 相馬福島道路は国道115号のバイパスの役割を果たす。115号は道幅が狭い上、急カーブや急勾配が多いことから交通の難所とされ、大雨や豪雪時には通行止めがたびたび発生してきた。
 国土交通省は、新しい区間の開通によって、相馬―福島間の交通の難所はほぼ解消されるとしている。二つの区間の所要時間は115号利用に比べて10分ずつ短縮され、相馬、福島両市間は計20分短い約1時間となる。
 開通区間の拡大で得られるメリットを、物流促進による産業の活性化や、交流人口の拡大、救急搬送の円滑化などに確実に結び付けていくことが肝心だ。
 相馬福島道路で残る区間は、相馬―相馬山上IC間と、霊山IC―福島北JCT間となる。相馬―相馬山上IC間は2019年度、霊山IC―福島北JCT間は伊達市内の一部区間を除き20年度に開通する予定だ。道路は、全てが出来上がってこそ最大の効果を発揮することができる。用地買収や整備を急ぎ、早期の全線開通を目指してもらいたい。
 相馬福島道路は、相馬市を起点、秋田県横手市を終点とする東北中央道(総延長268キロ)の一部として位置付けられている。
 県内では相馬福島道路以外では昨年11月に福島大笹生―米沢北IC間が開通した。国交省によると同区間の開通後、山形方面から福島市への来訪者が増え、JRA福島競馬場で約3・3倍、飯坂温泉で約2倍となった。米沢市の上杉城史苑も約1・4倍になるなど、福島、山形両県で交流人口の増加が数字として表れている。
 相馬福島道路の整備が進めば、山形県と相馬地方との間の交流も増えるだろう。さらに相馬から常磐道を通って双葉地方やいわき市への流れも加速するに違いない。道路というハードを有効に生かすためには、ソフトである施策の充実が欠かせないことを忘れずに活用策に知恵を絞りたい。

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