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【秋田魁新報】 県南部大雪 事故への警戒怠れない

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 強い冬型の気圧配置の影響で日本海側が大雪となっている。県内も県南部を中心にまとまった雪が降り、住民が連日の除雪に追われている。
 13日午前9時現在の積雪は横手市が平年の2・17倍の176センチと県内13観測地点で最も多く、湯沢市は2・55倍の158センチ、仙北市角館は1・5倍の111センチとなっている。あと2週間ほどで2月も終わるが、今冬は北陸地方が記録的な大雪に見舞われるなど各地で平年を大きく上回る積雪が記録されている。秋田地方気象台は今後も寒い日が断続的に続くと見込んでおり、大雪への警戒は怠れない。
 豪雪地帯の横手市は毎年のことで雪への対応に慣れているとはいえ、積雪が150センチを超すのは2013~14年の冬以来だ。12日昼までの24時間降雪量が50センチ近くに達するなどここ数日で積雪が急に増えたため、先月下旬に設置した総務部長をトップとする大雪災害警戒部を13日には副市長がトップの大雪災害対策部に格上げし、警戒態勢を強化した。
 市内全域で連日除雪車を稼働させているが、小路に入ると除雪が追い付かず、車同士で交差するのが難しくなっている地域もある。道路脇には除雪された雪が積み上がって高い壁が築かれ、視界が悪くなっている。そうした交通環境の悪さが事故に結び付く恐れもある。市は見えにくい交差点などがないかチェックし、安全確保に努める必要がある。
 横手市は県内最大の果樹産地として知られ、積雪190センチを超えた10~11年の冬にリンゴやブドウが甚大な被害を受けた。各農家は木の植え替えや折れた枝の修復などを進め、地道に果樹園の再生に取り組んできただけに、今回も小まめな除雪に努めて被害を最小限に食い止めてほしい。
 県南ではほかに、大仙市や湯沢市、美郷町などが首長らをトップとする豪雪対策本部を設置し、雪害防止などを住民に呼び掛けている。高齢者の1人暮らしや高齢夫婦世帯が増えていることを踏まえ、市民ボランティアの力も借りてサポートに力を入れたい。
 雪による人身事故防止は県や市町村、各消防本部などが毎冬呼び掛けているものの、後を絶たないのが現状だ。県総合防災課のまとめ(13日午後3時現在)によると、今冬の被害は死者6人、重軽傷者111人に上り、昨冬の死者5人、重軽傷者97人を既に上回っている。事故は毎冬県南での発生が多いが、今冬も県南の死者、重軽傷者がおよそ3分の2を占める。
 中でも目立つのが、雪下ろし中に屋根やはしごから誤って転落する事故だ。雪下ろしする際は自身の年齢や健康状態を考え、決して無理をしないよう心掛けるとともに、▽2人以上で作業する▽命綱やヘルメットを着用する―など基本的な注意事項を忘れないようにしたい。

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